東京都立大学 知覚運動制御研究室
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助教授 井村祥子
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知覚運動制御研とは?
「知覚・認知」の観点から運動制御を理解し,リハビリテーションやスポーツへの成果還元につながる研究を目指しています。社会人院生を数多く受け入れています。
記事と動画
セラピスト向け情報発信ページ
リハビリテーションに携わるセラピストの方々を対象に,論文や学会・研修会の情報を,ブログ風の記事として紹介します。
研究内容(例)
適応的歩行調整(Adaptive locomotor Adjustment)
歩く・走るなどの移動行動(locomotion)は,周期的な運動です。しかしその周期性は,同じ動きを繰り返すことで生み出されるのではなく,状況に応じて動きを調節することで実現されます。状況に応じた調整を,適応的な移動行動の調整(Adaptive locomotor adjustment)といいます。 私たちの研究室では,こうした調整作用に対する知覚・認知機能の役割を明らかにすることを目指しています。得られた成果を,高齢者の転倒予防や,効果的なリハビリテーションの提案,スポーツ選手のサポートに生かすのが目標です。
先読みする力:予期的制御
研究室では特に,視覚情報を利用して状況を先読みし,予期的に移動行動を調整する力の解明に力を注いでいます。自分自身が常に移動しながら,その周期性やバランスを保つには,遠くの状況を把握し,状況の変化に対していち早く備えておくのが有効です。視覚は遠くの情報を効率よく,かつ正確に得るための絶対的な情報です。従って,視覚を遠方の知覚に効果的に利用できれば,安定して予期的制御を行うことができます.ここで問題となるのが,視覚は遠方の知覚だけに利用されるわけではない,ということです。足元の状況把握や身体情報の知覚,道具操作などにも利用されます。こうした知覚に対する視覚の役割が大きくなると,予期的制御に視覚を利用することができません。私たちはこうした問題意識のもと,予期的制御のために視覚を効果的に利用するために必要な条件を見いだす研究も行っています。
実験心理学,動作解析,バーチャルリアリティ
私の専門は実験心理学です。実験心理学では,直接眼には見えない知覚・認知・運動に関わるプロセスについて,入力(どのような刺激や教示を与えるか)と出力(どのような反応や解答が得られたか)の関係に基づき推察をしていく学問です。研究室では,この実験心理学のパラダイムを,移動行動の理解に活用しています。動きの詳細な記述のために三次元動作解析を利用していることや,刺激の提示にバーチャルリアリティを用いていることを特徴としています。バーチャルリアリティ環境におけるトレーニングによって衝突回避能力を向上させる試みについては,科学研究費補助金(基盤研究S,研究代表者:積山薫,京都大学)によるサポートを得ています。
論文(例)
福原和伸・樋口貴広 バーチャルリアリティ技術の活用で明らかにされたスポーツ選手の予測能力. 神経眼科,36(1),30-35, 2019
荒木大輔,中祖直之,樋口貴広 「脳卒中患者における屋外歩行時の視線特性」理学療法科学 36 737-741,2021
Fukuhara K, Maruyama T, Ida H, Ogata T, Sato B, Ishii M, Higuchi T. Can slow-motion footage of forehand strokes be used to immediately improve anticipatory judgments in tennis? Frontiers in Psychology 9,1830. doi:10.3389/fpsyg.2018.01830, 2018